かいばしらんらん日記

自分の気になった事、ちょっとしたお話から詩など幅広い。

こんな、お話。長いよ注意(完結)

お題「10万円」
なーんだぁ10万円って?
じゃあ10万円っていうお話でも書くかー。
って結構長くなってしまった(゜д゜)

すっっっっごく暇な人とか、
しょうもないこと好きな人とか、
馬鹿なこと大好きな人とかに
オススメしてます。
是非。


10万円

・ザワコ

・ニャオン

・男1(優柔不断な、よく分からないクネ男)
・男2(本日付けでバイトを辞めるワケあり定員)
・???


ニャオン「おいザワコ。お前は絶対報われないぜ。何故って、ザワコなんて、プッペピエンスストアでしか使えないんだからなっ笑」

ザワコ「なーにーほざけ〜、
ニャオン君こそあの男の10万円を、
自分にチャージして欲しいとか考えてる時点で、カードとしてオワってるのよオワ♡」

男1「……どうしよっかなぁ。」

ニャオン「俺だろ俺。」

男1「ニャオンにしようかな、やっぱ」


ニャオン「フフーン」


ザワコ「……グズッグスッ……」

ニャオン「ざ、ザワコ、お前泣いてんのかよ」

ザワコ「あんたには関係ないでしょッッ」

ニャオン「な、泣くなよ汗」

ザワコ「グスッグスッ、うぅわぁあああ」

ニャオン「お、おい、ひどくなってんじゃねぇかよ汗」

男1「でも、ザワコ、」

ザワコ「………………えっ?」

ニャオン「なにっ!?」

男1(ザワコって名前が良いんだよなぁ)

ザワコ「ふふ、私の事見てるわ♡」

ニャオン「きっ、気の所為だろ」

ザワコ「きっと」

ニャオン「私の声が届いたのね♡、とか言うんじゃねぇよな?」

ザワコ「あんたの声なんか、あのハンサムに届くわけないじゃない。だいたい、あんたは、
にゃおおおぉーんって、ダミダミ声しかでないじゃないのよ?」

ニャオン「ダミダミ声ってなんだよっ!
ってか、あんただって、ザワワン♡って
えっらいキモイ声出してんじゃねえかよ」

ザワコ「大体あんたは、あの人の金目当てでしょ?」

ニャオン「それ以外なんだってんだよ。
ってか、カードとして生きてくのに情もなんも関係ねぇよ」

ザワコ「最低ネ」

ニャオン「せいぜい夢でも見てろよ」

ザワコ「……グスッ」

ニャオン「また泣いてんのかよ」

ザワコ「ハウスダストよ」

ニャオン「そこは花粉にしとけよ」

男1「あーー!!もういいや!!
すみません、他のカードにします!」

ニャオン「はぁぁあー!!?!
いいだけ悩んだ挙句それかよ!!」

ザワコ「いくじなしひとでなし」

男1「あぁーでもなぁー」

ニャオン「それ何回目だよ優柔不断も大概にしろよ」

ザワコ「バカね」

ニャオン「ザワコ、さっきのお前の
ロマンどこいったんだよさっきから
言葉が辛辣だぞ」

ザワコ「ロマンなんて吹き飛んだわよ」

男1「……、ザワコ」

ザワコ「五月蝿い私の名前をよばないで、」

男1「ざわこおおおおおおおお!!!」


(店を出ていく)


ニャオン「なんだよビックリすんな」

ザワコ「何よアイツ」

ニャオン「ザワコに恋してんじゃね」

ザワコ「は?アイツが?論外よ圏外よ場外よ」

ニャオン「散々な言われようだな笑」

ザワコ「そして多分、私じゃないわよ」

ニャオン「どういう事だよ」

ザワコ「きっと」

ニャオン「別の、ザワコ、よ♡なんて言うんじゃねぇよな?」

ザワコ「語尾にいちいち♡つけるのやめて
私そんなんじゃないし……でも、言ってることは間違ってないわ」

ニャオン「おーいおいおい、ちょっと待てよ」

ザワコ「何よ」

ニャオン「お前、自分と同じ名前の
人間の女が、
いると思ってんのか?ザワコ??」

ザワコ「いるわよ絶対」

ニャオン「ザワちんの間違えじゃないのかよ」

ザワコ「ザワちんとは違うわよ、
ザワコちゃんよザワコちゃん」

ニャオン「へー、ザワコちゃん?ねぇー?」

ザワコ「いるったらいるのよ!(怒)」

ニャオン「佐藤ザワコですっ♡」

ザワコ「いるわよ絶対」

ニャオン「ザワコちゃんザワコちゃーん」

ザワコ「ほら違和感ないじゃない」

ニャオン「ザワコちゃんザーワザワ〜」

ザワコ「殺すわよ」

ニャオン「ザワコわざわざ来てくれて有難う!僕、ザワコが来たから、
胸がざわわざわわ」

ザワコ「何言ってんのよ」

ニャオン「ザワコ、」

男1「ざわこっっ!!」

凍てつく空気。

ザワコ「な、」

ざわこ「(男1をビンタ)」

ザワコ「!!?」

ニャオン「アイツ誰だよ」

ザワコ「ー、ざわこよ。」

ニャオン「なんでお前がわかってんだよ」

ザワコ「女の勘よ否、ザワコの勘よ」

男2「あー本日の営業は終了致しましたー」

いや、ここコンビニ。

ニャオン「ザワコの勘って、」

男1「ざわこぉお!!」

ザワコ「何よ!」

ざわこ「何よ!」

ザワコ「やっぱりあなたザワコね!」

ニャオン「もうついてけねーよ」

男1「ざわこぉおー!ざわこぉー!」

男2「ほーたーるのーひーかーりー」

ザワコ「早く要件言いなさいよ!てか、
ざわこ!あなたもなんか言ってやって!」

ざわこ「(男1をビンタ)」

ザワコ「よくやった!」

ニャオン「修羅ばりすぎだろ」

男2「てんてーんててーんててーんててん(蛍の光)」

ニャオン「うるせぇなぁ!」

男1「ざわこぉー!」

ニャオン「お前はそれしか言えねぇのかよ」

ザワコ「あのおなごとは気が合いそうね」

ニャオン「お前誰だよ」






ざわこ「他の女の名前ばっか呼んで!!
もう知らないっっ!!」


ザワコ・ニャオン「は?」


ざわこ(?)「ざわこってだれよ!!!」




ザワコ・ニャオン「お前誰だよっっ!!」




男1「ざ、ざ、ざ、さ、さわこ。良かった言えた。さわこ。ザワコザワコいってたら、なんかさ行が言えなくなってたわ、ごめんごめん、
さわこ。」




ザワコ・ニャオン「さわこ、」



男1「さわこ、ザワコは、このカードのことだよ。迷って何回も言ってたから、さわこって言えなくなってた」

さわこ「な、なんでそれを早く言わなかったのよ!ってか、ほんとおかしい人、ザワコ言いすぎて妻の名前言えなくなるとか、
馬鹿じゃないの?」

男1「いや、考えてみろよ〜、
ザワコなんて名前の人なんているかよ笑」

男2「はいそこまでばいばーい閉店ガラガラー」

店から男1、さわこが追い出される。

ザワコ・ニャオン「さわこ、さわこ、さ…」

男2「君たち」

(店内には誰もいない)


ザワコ・ニャオン「え?」


男2「今日は散々だったな」


ザワコ・ニャオン「??」

男2「ザワコ、ニャオン。
僕は本日付けでここのバイトを辞めるんだ」

ザワコ・ニャオン「もしかして俺ら(私たち)にいってる?!」



男2「あぁ、そうだ。僕の超能力なんだ。
僕には物の喋ってる声が聞こえるんだ。」

ザワコ・ニャオン「はぁー。」


男2「ったく、10万円どころじゃない時間を
損したよ。請求したいくらいだ。」

ザワコ・ニャオン「それな」

男2「2人とも素敵なカードだよ。これからも
頑張れよ。」

ザワコ・ニャオン「(驚く)」

男2は出ていく。

ザワコ「……行っちゃったね。
……、あんな事、人から初めて言われたわ。」

ニャオン「あぁ。……なぁ、ザワコ」

ザワコ「うん?」


ニャオン「ザワコって名前、いいと思う。」


ザワコ「なっ、何よ急に」


ニャオン「だからその、」

ザワコ「さっきは悪かった、なんて言うんじゃないでしょうね、いいわよ、私も変だと思うし」

ニャオン「な、なんだよ、せっかく
素直に言おうと思って、」

ザワコ「私、ニャオンのこと好きよ」

ニャオン「……は……ッッ/////」

ザワコ「フッ、何その顔、ばーか笑」

ニャオン「なっ……ッッ/////」

ザワコ「あーあ、カードって人間みたいに結婚も出来ないし。結構孤独なのよね〜」

ニャオン「け、っ、こ、ん、?!」

ザワコ「まー、でも、いっか。こうやってお話出来るだけでも。」

ニャオン「…………」

ザワコ「何よ黙っちゃって」

ニャオン「……れも……き……だ」

ザワコ「レモンケーキだ?はぁ?
あんたなんて言ってん、」

ニャオン「俺も好きだっつってんだよ!!」

ザワコ「っ、……わ、わぁー汗、べべべ別に、
ななななに逆ギレして言う言葉じゃないでしょう!?」


ニャオン「何動揺してん、」
男2「あっ、忘れもんー、
なんつって笑
おい君たちぃ、そんな仲良いんだったら
結婚しちゃえば?♡」
(ずっと聞いてた↑)

ザワコ・ニャオン「は?」

男2「もしかして、カードだから出来ないよとか
言うんじゃないよな?、出来るんだぞー、
君たちだって、
所詮、結婚ってもんはふたつの愛があれば、
成立するのさっ」

ニャオン「おぉ……少しクサい」
ザワコ「いえ……かなりよ」



男2「はーい!(←聞こえてない)
2つの愛をここに認めます!」



ザワコとニャオンの結婚は、
この男2によって、正式に決まった。

それは10万円よりも素敵な日になった。
ふたつのものの愛がここで結ばれたのだから。
男2は満足そうに、今度こそ店を出ていった。



その後、
男2はどっかのサイバー犯罪捜査課で
働くことが正式に決まり、
現在も大いに活躍している。らしい。
(例の超能力が役立っていることだろう。)




そんな、お話。





おしまいおしまい。